中西 亮太 中西 亮太

中西 亮太

機械加工事業部

2012年入社。
現場の中核を担う頼もしい存在。
金属加工の中でも旋盤加工が主な仕事。

川野 達広 川野 達広

川野 達広

機械加工事業部

2024年入社。
切削加工が行える機械マシニングセンタを
使った作業が主な仕事。

Question 01

吉川製作所を

選んだ理由

中西

普段、同じ場所で一緒に作業しているわけじゃないし、今日は川野くんの本音が聞けるのを楽しみにしています !

川野

お手柔らかに、よろしくお願いします。(笑)

中西

まずは、会社の第一印象について。僕は大学の新卒で入ったけど、川野くんは転職組で、しかも前職も同じような仕事に携わっていたので、比較する部分も多かったと思うけど、印象はどうだった?

川野

面接の時に工場見学をさせてもらって、設備も充実しているし、僕のやりたいことが機械加工だったので、ここなら思う存分、力を発揮できるなと思いました。また、現場の雰囲気も良く、働く方々と直接話しをすることもでき、みなさん仕事に対してすごく誠実に、一生懸命取り組んでいるなという印象を受けました。

中西

百聞は一見に如かずじゃないけど、やっぱり、気になる会社には直接行って、話すことが大事だよね。僕は社長に面接してもらったのだけど、翌日すぐに連絡を頂き、「中西さんがOKなら即、内定を出したい」と言ってもらえて、自分が必要とされているなぁと感じたのが、入社した一番の理由かな。

川野

僕は前職、マシニングセンタの動作プログラムを作る仕事をしていて、実際に機械を使って加工するのは今回が初めてでしたが、専門用語などの基礎知識は頭に入っていたので、その点に関して苦戦することはなかったのですが、なかなか専門的な分野ですし、覚えるまで苦労されたのではないですか?大学で機械工学などを学ばれていたのですか?

中西

大学では化学系の勉強をしていて、社長にも最初「学んできた内容と違う仕事だけど大丈夫?」と聞かれたりしたけど、それは全然、気にしてなかった。なので、知識、経験値ともにゼロから。ある程度、基礎的な部分を人に聞かず、一人で最後まで完成させられるようになるまで、約3年はかかったかな。

川野

工場見学の際、技術者や職人さんというのがぴったり当てはまる、モノ作りの現場だなと思ったのですが、職人気質であればあるほど、どうしてもこだわりが強く、頑固なイメージ。指導は厳しくなかったですか?

中西

最近やっと、20代・30台の人が入ってきたけど、それまで10年ぐらいはずっと僕が一番の若手。あとはベテランの方ばかりで、良くも悪くも職人さんなので、手取り足取りとはいかず、見て学べ的な部分は当然あった。でも、聞いたことはちゃんと教えてくれるし、わからないことがあれば、その都度、質問し、答えをパズルのように組み合わせていき、日を追うごとにだんだんと整合性が取れて、全体像がはっきり見え出した時は嬉しかったね。

Question 02

入社してから

大変だったこと、

どうやって

乗り越えましたか?

中西

この仕事は、まずプログラムを作って、商品を完成させるのが基本的な流れだけど、最初は単純にひとつの商品が作れない。その現実に直面し、どうやったら作れるんだろうと試行錯誤する頻度が高かったのが、1年目と2年目。今なら簡単に作れるものが当時は本当に難しくて、できなかった。どうやって自分の中でものにしていくか、僕はそこが一番苦労したかな。川野くんはどう?

川野

僕は入社してまだ4ヶ月なので、前職との比較になるのですが、スピード感が全然違うなと感じます。前職はプログラミングと言うこともあってか割とスケジュールに余裕があり、ゆったりと仕事をしていましたが、こっちにきて1日にこなさないといけない仕事の量が多く、大変です。今は目の前の仕事をこなすのにいっぱいいっぱいです。

中西

川野くんが前にいた会社ではプログラミング作業とモノを作る作業が分かれていたけど、うちは同じ人がプログラミングから商品を作って完成させるところまで通しでやるから、だいぶ感覚が違うだろうね。転職を考えた時に、プログラミングを極める道は考えなかったの?

川野

プログラミングを突き詰めるより、その知識を活かして、新しいことにチャレンジしたい気持ちがあって、それがこの会社ならできるなと思いました。前職での経験を活かし、今はモノ作りに集中して取り組めていますが、やっぱり、ひと筋縄ではいかないですね。

中西

慣れてみれば大したことないけど、そこに至るまでのプロセスは自分で掴んでいくしかないもんね。僕も言われたことと、自分で思うことを組み合わせて、少しずつ自分の中で法則を決めてい、今のスタンスに至った感じ。

川野

僕の場合、頭の中では完成図がちゃんとイメージできているのに、単純に体が動かせていないというか、実際に作り上げる技術が不足しているので、ものすごいジレンマがありますね。でも、それ以上に、仕事がとにかく面白くて ! 思い描いたものを、途中で人任せにすることなく、最後まで自分の手で完成させる楽しさに完全に目覚めました。

中西

できなかったことが、できるようになる楽しさは努力した者だけの特権というか、ご褒美に近いよね。それと、大変とはまた少し違うけれど、仕事でミスをして、先輩に迷惑をかけた時は、辛かったな。自分では対処しきれないのでやってもらうしかなく、とにかく申し訳ない気持ちでいっぱいだった。だから、今度は逆の立場として、アドバイスしながら、後輩が困りきっている時には、助け舟を出してあげられたらいいなと思っているので、川野くんも何か困ったら遠慮くなく声をかけて !

川野

ありがとうございます。頼りにしています !

Question 03

入社後に知った、

感じた魅力について

中西

ここまで仕事の大変さがクローズアップされた印象だけど、逆に入社して知った、感じた魅力について、川野くんは何かある?

川野

仕事内容そのものが一番の魅力ですね。自分で作ったプログラムに沿って、自分の手を動かして削り、イメージ通りに完成させていく作業が何より楽しいなと感じます。

中西

会社も設備投資にはかなり力を入れてるし、思い描いたモノが作れる環境は整っているよね。

川野

そうですね。同規模の工場と比較しても充実していると思います。

中西

作るモノ自体、量産されているお馴染みの商品もあれば、いまだに初めて作る珍しい注文もあり、毎回違うので飽きることがないのも魅力かな。旋盤とマニシングだけで完結するものならいいけど、外注の溶接が入ったりするものだったら、仕上がりがどうなるかわからない難しさがあり、それはそれで腕の見せ所というか、挑戦しがいがあるし。

川野

加工する形状はほんと多種多様ですもんね。自分がプログラミングだけしていた時は、技術者の方にいろいろと注文をつけていましたが、実際、自分で加工作業をするようになり、今まで自分がいかに無理難題な指示を出していたかということに気づきました。順番が逆だったら、きっと、あんな指示は出していなかっただろうと思いますし、この会社に入って、視野が広がり、人間的にも成長できたと思います。

中西

普段、僕たちが向き合っているのは真空装置の一部品で、それだけ見ても、何の役に立つものなのか、いまいちピンとこないけど、実際は国内外の製造業をはじめ、あらゆる分野で数多く使われていて、ひとつ一つは小さいものでも、どれひとつとして欠かすことのできない重要なパーツなのだということに、あらためて気づいたのは、入社してからだね。

川野

自動車をはじめ、各種製造業や食品工場、電力、船舶、医療など、真空ポンプは驚くほど多くの分野で使われていますもんね。

中西

そこから生み出される商品は、いたる所で僕たちの生活を支えていて、小さいながらも自分たちの作る部品がその一端を担っているというのは何より大きな魅力だし、やりがいにもつながっているね。

Question 04

成長を感じる瞬間と

今後の目標

中西

さっき、川野くんはプログラミングだけじゃなく、加工作業も経験することで視野が広がり、人間的に成長できたと言っていたけれど、他に何か、成長を感じる瞬間みたいなものはある?

川野

あまりいいことではないですが、ミスしたあと、挽回する時に成長を実感しやすいですね。ミスした原因を考えることも知識や経験につながりますし、トライアル・アンド・エラーで、自分なりに試行錯誤して、先輩の教えを次に活かせた時は成長を感じます。

中西

失敗も経験のうちで、ミスして初めて気づくこともあるしね。

川野

中西さんぐらい経験を積んでくると、たいがいの注文は難なくこなせそうですし、新人の頃に比べ、成長を感じづらくなってくるのでは?と思うのですが、いかがですか?

中西

確かに、何もかも目新しくて、壁にぶつかっては乗り越え、また、ぶつかってを繰り返していた新人の頃とは、だいぶ見える景色が変わってきた気はする。例えば、新入社員に仕事を教えることができるようになっている自分。それは、確実に成長していると思う。昔はとても、できなかったことだから。

川野

僕はまだ自分の仕事をこなすのに手一杯ですもんね。

中西

もうひとつ、技術面ではないけれど大きな成長を感じるのは、自分の思いを相手にどう伝えれば、理解してもらえるか考えられるようになった所。若い頃は、自分のやりたいことや意見をただぶつけるだけで、その返答に対して意思の疎通が図れていないと感じ、苛立ったり、感情に走って、時には先輩と喧嘩みたいになったこともあるし。

川野

なかなか、熱い時代があったのですね。(笑)よく辞めずに、続きましたね。

中西

不思議と辞めたいと思ったことはないね。結局、やりたいことができないのは自分が未熟なだけで、自分自身に腹を立ててる部分もあったし、仕事自体は好きだったから、辞めるという発想はなかったね。

川野

伝え方や言い方ひとつで相手の受ける印象は大きく変わりますもんね。

中西

そう ! それに気づいた自分は、えらい ! (笑)仕事にも慣れ、全体的なことにも気を配れるようになって、ずいぶん大人になったなぁと。今はできるだけ感情論にならないよう、話しに起承転結をつけ、自分の意見を押し通すだけでなく、妥協案というか、話しを前に進めるための対策も練りながら、冷静に話し合いに挑めるようになってきた。人として成長したと思います ! 川野くんにとって、今後の目標は?

川野

まずは仕事を1日でも早く覚えて。できることが増えたら、視野もさらに広がり、やれること、やりたいこと見えてくるかなと思っています。

中西

僕は勤続年数も10年を超え、年齢的にもそろそろ中堅としての自覚を持って、後輩の育成や全体の調整役、また技術的には足りない部分をさらに強化しながら、いろんなことにトライしていきたい。それと同時に、川野くんは外部での経験もあるし、他社と比べてうちに足りない部分とか、より良くするための提案をどんどんして欲しいなと期待しています。

川野

部署の雰囲気や特色が少しずつわかりはじめ、みなさん、それぞれ自分の信念や考えをしっかり持ってらっしゃるので、中西さんがおっしゃるように、意見が対立した時に、取りまとめたり、全員が納得する着地点を見つけ出すのが、とても難しそうだなとは感じますね。

中西

そういう意見をどんどん出していって欲しいね。入社して日も浅く、まだ、言いづらい部分もあるだろうけど。

川野

いろいろ勉強中なので、今後、気づくことが増えてきたら、中西さんに聞いてもらいます。

中西

いいものを作りたい。会社を良くしたいという想いは、みんな一緒なので。今よりさらに上を目指して、一緒に頑張っていきましょう !

Message

真空の世界に少しでも
興味を持った君へ。
先輩からのメッセージ

中西

職人集団でパッと見が、怖い人もいますが。(笑)意見を言いづらい会社ではないですし、風通しも悪くないので、臆せずコミュニケーション取って欲しいと思います。仕事に関しては、トップダウンではなく、自分でプランを立てて進めることができるので、自主性のある人に来てもらえたら嬉しいですね。あと、うちの会社は、有休がすごく取りやすい ! 自分である程度、スケジュール管理ができるので、前倒しで作業を進めたり、お互い持ちつ持たれつ、抜けた分を別の人がカバーしたり。休みづらい雰囲気は全然ないので、プライベートな時間を大切にしたい人にもおすすめです !

川野

有休に関しては、入社して一番びっくりしたことかもしれません。みなさん、普通にバンバン有休取って休むので。(笑)いい会社だと思います。仕事柄、やはりモノ作りが好きな人、ひとつのことを突き詰めていくことに喜びを感じられる人が向いていると思います。未経験でも頑張る気持ちがあれば、応援してくれる、支援してくれる先輩方が周りにたくさんいますし、自分の考えややりたいことが明確な人ほど、成長が早いと思います。