サービス部
インタビュー


溝端 貴大
サービス部 チームリーダー
2011年入社。
機械好きの情熱を注ぎ込み、真空機器全般のメンテンスを行なっている。


森 勇斗
サービス部 サービスエンジニア
2023年入社。
機械とは無縁の文系大学を卒業後、真空の世界へ。
同じくメンテナンス担当。
Question 01
吉川製作所を
選んだ理由

満端
改まって対談するとなると緊張するね。(笑)
森
リードよろしくお願いします !
満端
僕は元々、機械的なものが好きで理系の大学を出た後、吉川製作所に入社したんだけど、森くんは確か文系の大学だったよね?
森
はい。機械いじりはおろか、プラモデルも作ったことがありませんし、入社するまで工具に触る機会はほとんどなかったですね。
満端
それでよく、機械系の中でもかなり専門的な真空の世界に飛び込む気になれたよね。決め手は何だったの?
森
営業職など分野の違う企業を何社か受け、内定をもらっていたのですが、逆オファーサイトから、吉川製作所にオファーを頂き、機械系は見落としていたなと、面接を受けたのがきっかけです。
決め手は条件面と、やったことのないハードルの高い仕事ではあるけれど、大丈夫だと言う社長の言葉が背中を押してくれました。
満端
社長の熱意というか、直接話していると、ここで働きたいなと思えてくるよね。僕の就活時は、システムと営業の募集がかかっていて、システムの設計職を希望して面接に来たのだけれど、社長と色々話すうちに、それならサービスの方が向いているんじゃないかと、元々なかった募集枠をひとつ作って下さった。それが決め手だったね。
森
それと、入社前の職業体験で、システム部の組立グループとサービス部を回らせて頂き、溝端さんともその時はじめてお会いしましたが、教え方が丁寧で優しく、未経験だけど大丈夫かなという不安も解消されました。
満端
職場体験は2023年、初の試みとして行われたけど、効果があったようで良かったよ。参加者はみんなフレッシュで、初々しい印象。部署に若い世代が入ってくれたら助かるなという思いと、10歳近いジェネレーションギャップへの不安もあったけど、話してみて、大丈夫そうだなと思ったのを覚えてる。
Question 02
入社してから
大変だったこと、
どうやって
乗り越えましたか?

森
僕はとにかく専門用語など機械系の知識が圧倒的に不足していたので、入社してからはとにかく勉強。わからない言葉は帰宅後、書き出して、インターネットで調べたり。会社では先輩方が様子を見て、声を掛けて下さったり、周りに支えられ、少しずつできることが増えてきました。溝端さんにも、そんな時期があったのですか?
満端
元々機械いじりは好きだったけど、真空に対しては経験値ゼロからのスタートなので、森くんと同じ。先輩に教えてもらいながら、ひとつずつ仕事を覚えていったので、気持ちはよくわかるよ。
森
まだまだ、奥が深い世界ですが、ここ1年ぐらいはやっと1人で仕事を任せてもらえることが増えました。
満端
未経験でもある程度の作業はできるようになるけれど、本当に難しいのはその先。僕らの仕事は新品を扱うのではなく、故障したものの修理で、故障の原因にいくつかのパターンはあるものの、個体差というか、全く同じものはひとつもないので、原因究明の精度とスピードを上げるには、年数をかけてコツコツと経験値を積み上げていくしかないんだよね。
森
真空は目に見えないものですし、勉強は尽きないですね。
満端
よくある故障品は慣れれば簡単に修理できるけれど、未知のトラブルは答えに辿り着くまでのアプローチが長く、そこをできるだけ短縮できるよう、僕もまだまだたくさんの経験を積んで行かなければと思っています。それと同時に、自分が新人の頃、助けてもらったやり方を、森くんのような若い世代に伝えていければと思っているけれど、一方で、人によっては「答えを教えてほしい」タイプ、「自分で経験して学びたい。すぐに答えを教えて欲しくない」タイプなど、違いがあると思うので、その人にとって、何が正解か見守りながら、という感じかな。ちなみに森くんはどのタイプ ?
森
僕はできるだけ自分でやった方が身につくことを今までの経験から実感しているので、ある程度は自分で探りたいと思っています。
満端
僕も一緒で、失敗しながらでも、自分で答えを探りたいタイプだったので、森くんの気持ちを尊重したいね。
森
とても、ありがたいです。
満端
機械的なものは口頭で聞くより、失敗しながらも実際手を動かした方が理解しやすかったりするし。経験を重ねるほど、さまざまなトラブルへの対応力が身につくね。仕事もスポーツと同じで、最初は空振りが多かったけれど、だんだん当たるようになってきたら嬉しい。そして、今度はより遠くに飛ばせるようになってきて、さらに楽しくなる。そんな感覚に近いよね。
Question 03
普段の仕事で
やりがいを
感じる瞬間

満端
真空ポンプの世界は特殊なので、長年使用されていても、お客さま自身、構造などについて知らないことも多い。その中で我々が必要とされ、習熟度が高まってきて、お客さまのお役に立てる。そんなシーンが増えるほどに、僕はこの技術を習得してよかったなと思うね。森くんはどんな時にやりがいを感じる?
森
ポンプ修理を終えて、試運転する段階で、うまく動いた時は、いつでも嬉しいですね。まだ経験が浅いので、小さいながらも成長を実感できる場面が度々あり、日々できなかったことができるようになる喜びがあります。作業時間の短縮も自分の成長を感じる一つの指標になっています。
満端
あと、自分の推測が当たって、スムーズに問題を解決することができた時も、技術者としてのやりがいを感じるね。
森
真空はもとより、機械系全般、元々、知らない、興味のなかった世界でしたが、それを仕事にして仕組みを知っていくうちに、日常生活の見え方が変わってきて、それが楽しいなと感じます。普段、真空ポンプそのものだけでなく、それを回す動力としてモーターを使ったりするので、たとえば、今まで全く気にも留めなかった電車の床下の機器などが気になったり。馴染みのあるものとして、機械がずいぶん身近な存在に思えるようになりました。
満端
森くんも機械の魅力に気づきはじめて嬉しい限りだね。普段、僕たちの仕事は大半、機械と向き合ってるもんね。お客さまの会社に赴いて、現場作業をする機会も、ここ数年、増え続けている印象だけど。
森
僕も何度か同行しましたが、失敗できないというプレッシャーがすごくて、緊張しました。
満端
お客様での現場作業では、限られた時間と設備のなかでメンテナンス作業をするので難しい側面はあるよね。時間内に終わらせないといけないプレッシャーも大きいし。でも、その分やりがいは大きい。普段単体で見ているポンプが生産ラインの中で実際に可動しているのを見て、自分の仕事が社会に貢献している実感を持てるよね。
森
僕はまだそこまで気持ちに余裕がないですね。とにかく、失敗して周りに迷惑をかけないように、行く前にある程度、内容を頭に入れ、イメージしてから挑むように心掛けています。
Question 04
入社後に知った、
感じた魅力について

満端
ハード面では真空の社会への貢献度、その大きさを入社後、お取引のあるお客さまの会社を知ることで改めて実感したところはあるね。ソフト面では、会社全体が人間性を軸に、業務を教えたりしているので、人間関係で悩むことは少ないと思える点が魅力かな。
森
社会人になって人間関係で悩むのが一番辛いなと思っていたので、そこは大きな魅力だと思います。面接の時も社長から人柄を見て、自分が納得する人材を選んでいると聞いていましたし、実際、入社してからも人間関係で悩むことは一切ないですね。
満端
技術の情報交換もフランクな感じで先輩に相談できるし、しがらみのようなものも全くないもんね。
森
悩みといえば、仕事でちょっと失敗した時に落ち込むぐらいで。自分にとっては、まさに理想の職場ですね。
満端
森くんは、今後の目標みたいなものはあるの?
森
まだ、がむしゃらにやらないといけない時期だと思いますが、ポンプひとつとってもいろんな種類があり、より多く、できる幅を少しでも広げていきたいという思いはあります。まずは先輩方に追いつくことを目標に、周りからの信頼を得られる一人前の技術者になっていきたいです。
満端
頼りにしています。僕は、森くん世代を含め、育成にもっと力を入れていかなければと思っています。自信を持ってお客さまのもとに送り出せる技術者を育て、お客様にも満足していただける状態を、今後も維持し続けていくことが、ひとつの目標だね。
森
ご期待に添えるよう、頑張ります ! 今日はありがとうございました。
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